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-菅平高原実験センターで「理科教室」を開催-

2007年10月

 今年10月、本センターでは3件の理科教室が開催されました。まず最初の生徒達は11日の長野県上田市教育委員会「ことぶき大学院」。「細胞をみたい!」との要望に、平均年齢70歳の「大学院生」12名を招いて実習を開催しました。初めて使う生物顕微鏡や走査型電子顕微鏡を、最初は慣れない手つきで、最後には夢中で操作し、目を輝かせて観察していただきました。

 19日には上田市立菅平小学校6年生全8名が学びに来ました。「昆虫の体の不思議」と題して、バッタなどのいろいろな昆虫を双眼実体顕微鏡の下で解剖し、体のつくりを観察しました。さらに走査型電子顕微鏡を使って、今まで見たことがない昆虫の体のつくりの精緻さを目にして、歓声を上げていました。

 そして24日〜27日には、SSHの一環として、私立清真学園高等学校(茨城県鹿嶋市)の20名の生徒を対象として実習を開催しました。テーマは「土壌動物の観察と分類」。菅平高原実験センターには100年間の植生遷移を体感できる広大な森林があります。まず、最初にサンプリングをかねてこの植生遷移展示林をエクスカーション、高校生たちは初めて実感する植生遷移の姿に驚きを覚えたようです。持ち帰った土壌サンプルから土壌動物を抽出、プレパラートを作成、いろいろな顕微鏡で観察、検索表にしたがって土壌動物を分類…と、たくさんの作業を通じて彼らはまるで土壌動物のセミプロになったようでした。さらに各自が詳細に観察したい動物を選び、自身で試料作成、走査型電子顕微鏡観察を行いました。生徒達は、土壌の中に住む小さな動物の、予想もしなかった素晴らしい体のつくりに驚嘆していました。最終日には班ごとに成果を発表し、熱のこもった議論がなされました。

 今後も本センターでは、地域、社会の要請に応えて活発に教育貢献活動を続けていきます。このような活動にはセンター常駐の学類生、大学院生のティーチングアシスタントとしての働きが欠かせませんが、彼らにとってもキャリアパスの観点から「即戦力」として育ついいチャンスとなっています。


写真1
ことぶき大学院

写真2
菅平小学校理科教室

写真3
SSH 私立清真学園高校学校


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