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BSリーグ めざそう未来の生物学者! 野外実習開催

2010年8月16-19日

 独立行政法人科学技術振興機構(JST)が平成20年度から始めた事業「未来の科学者養成講座」 に筑波大学の「BSリーグ〜めざそう未来の生物学者!〜」(筑波大学生物学類主催)が採択さ れており,8月16日〜19日,「第3期生ジェネラルフィールド実習」及び「第2期生アドバンスト フィールド実習」を菅平高原実験センターで開催し,関東・中部地方を中心に,西は岩国市から の26人の小中学生を迎えました。はじめは少し緊張している面持ちでしたが、全員が自然や生物 が大好きな児童・生徒同士、すぐに友達になって、にぎやかで活気あふれる実習となりました。

 ジェネラルフィールド実習は,今春,BSリーグに選考されたBS3リーグ生を対象としたものです。 児童・生徒は,植生遷移などの自然観察,昆虫採集,昆虫標本作製,キノコ観察,採集,バードウォッ チングなどをテーマに,目を輝かせて嬉々として実習に取り組んでいました。カモシカにも出会え、 また、早朝のバードウォッチングではリスの食事風景を観察できました。折りよくネズミを研究してい る方がセンターに滞在していたので、ネズミ採集の様子も見学できました。

 アドバンストフィールド実習は,今春,BS3リーグから選考の上昇格したBS2リーグ生を対 象としており,一歩進んだ実験を主体にしたプログラムです。テーマの「ショウジョウバエを材料 とした準薄切片作製と観察」では,走査型電子顕微鏡の試料作成と観察を行い,透過型電子顕微鏡 を用いた観察も行いました。また,オワンクラゲで有名なGFPタンパク質遺伝子の大腸菌への組 換え実験を行うなど,かなり高度なテーマでしたが,児童・生徒は,しっかりと実験の意味を理解 し,実習に取り組んでいました。各テーマで,像が見えたり結果が出たりするたびに,感嘆の声を 上げていました。

 夜の時間は各自の研究発表会で,お互いの研究を議論しあいました。今後も,菅平高原実験センターは, 生物学を目指す高いポテンシャルをもつ児童・生徒を支援する活動を推進していきます。

遺伝子実験
大腸菌を使った遺伝子組み換え実験

電子顕微鏡
ショウジョウバエの透過型電子顕微鏡観察

キノコ
キノコの観察説明

採集
みんなで昆虫採集


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