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冬の菅平で自然を学ぶ -生物学野外実習が行われる-

2007年2月

 2007年2月2日〜5日、筑波大学の生物学類を対象とした野外実習「生物学野外実習」(短期留学生プログラム「JTP Seminar in BiologyT」も同時開講)が行われました。この実習は典型的な中部山岳地帯の積雪期における動物を中心とした生物の生き様に触れ、生物に対しての認識を深めることを目的としています。

 実習は主に、当センター内でのアニマルトラッキングを中心に行われました。アニマルトラッキングとは、雪上に残された野生動物の足跡を追跡したり、糞などの生活痕や巣穴を観察することをいいます。学生はキツネ・タヌキ・カモシカ・テン・ウサギ・リスなどの足跡の見分け方を学んだり、糞の観察をして動物が食べたものを調べたりしました。散策中はノウサギやリスに出会ったり、キツネの巣穴を見つける場面もありました。

 また、樹皮下や石の下を調べて、蛾の幼虫・カメムシ・クモ類などが寒さをしのいで越冬している様子も観察しました。雪の表面を調べるとトビムシ・ガガンボ・カワゲラなどの雪上昆虫も見られ、寒さの厳しい時期でもたくさんの昆虫類が活動していることが分かりました。その他に、当センター周辺での野鳥観察も行い、マヒワ・ウソ・コゲラ・コガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ヤマガラ・ゴジュウカラなどを見ることができました。

 今回参加した学生は15名で、うち3名が海外からの留学生でした。都会では体験できない学習ということもあって、学生たちはみな意欲的に学んでいました。この実習は受講希望者がとても多く、今月16日〜19日にも同様の内容で実習が行われる予定となっています。

集合写真
凍りついた大明神の滝にようやくたどりつきました
みんな大満足!

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