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 菅平湿原 

 菅平湿原は、約標高1250m・長さ2500m・最大幅700mで広がる低層湿原である。 約200万年前の根子岳噴火で生じた堰止湖が水位低下して成立したと考えられています。



 菅平湿原には、多くの貴重な生物が見られます。シナイモツゴ(魚、絶滅危惧IA類、長野県生物保存条例指定種)、 クロサンショウウオ(真田町天然記念物)、多数の野鳥、氷河期遺存植物であるクロミサンザシ・カラフトイバラ・クロビイタヤ等(いずれも環境省絶滅危惧IA〜U類)が分布するほか、 菅平の語源ともなっている多数のスゲを産します。しかし1970年代以降に増えた周辺のグラウンドや農地からの土砂流入や、 1987年の河道直線化・河床掘り下げが生態系に与える影響が危惧されています。当実験所は、自然と農業・観光業の両立を目指す地域の取組に参加しています。



当実験所は、菅平湿原内の自然史博物館「菅平高原自然館」(外部リンク:http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/shokan/0500/20100213133242615.html)の1971年の設立に旧真田町とともに携わり、多くの展示品を寄贈しました。 自然館は多くの来訪者で賑わいましたが、展示物の更新がなされていないことや最近の博物館の潮流であるインタラクティブ型への移行が進んでいないこともあり、 近年は来訪者が減っています。そこで2014年に、当実験所、ナチュラリストの会、NPO法人やまぼうし、菅平自然研究会、上田市が共同で、 「菅平湿原生き物ホットマップ(外部リンク:http://hotmap.blog.fc2.com/)」を自然館内の無料スペースと、ウェブにて見られるようにして、菅平湿原の今の魅力を次々の発信することにしました。 菅平湿原に行かれる方は、出発時にぜひ自然館にお立ち寄りいただき、どんな生き物がどこで見られるかをチェックしてみて下さい。
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